不登校・引きこもりからの大学進学塾

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科目横断的指導は普通ではないっぽいのか?

以前から言われてはいたのですが、ここ最近、改めて新規参加の子達の体験授業をしていて、数名から指摘された点があります。

「聞いてて思ったのですが、大村さんの授業は、科目がゴチャゴチャですね」

ゴチャゴチャというのは、例えば、政治経済の授業をしているときに、

「……と、言うわけで、産業革命が与えた影響は非常に大きかった訳ですが、これは端的に言うと基礎クラスの物理の授業でやった、物理学のエネルギー論に還元出来る訳で。それまでは、力学的エネルギーを得るのに、人力と牛馬耕、言うなれば、最終的にグルコースに還元出来る食物を、肉体が力学的エネルギーに変換して、やっとこさ力学的エネルギーを得ていたのです。ところが、産業革命により、これまでは熱エネルギーにしか利用できなかった化石燃料の類が、蒸気機関の改良をきっかけにして効率的に力学的エネルギ-に変換出来るようになった。つまり、力学的エネルギーの供給ルートが増えた訳です。

有機化学で皆も勉強したように、人間の場合、炭水化物についてはセルロースからだと力学的エネルギ-に変換出来ないでしょ? しかも、瞬発的なエネルギーの解放にも制限がある。そこで、昔の人は馬や牛を使った。草食動物はセルロースも消化出来る上、エネルギーの解放限界幅が人間より大きい。よって、大きな木も倒せる。そう言えば、この間CARPEで買ったヴィンランド・サガの漫画にもそんな描写あったでしょ? トルフィンとエイナルが、馬使って木を倒すシーン。丁度あんな感じ。これも、力学的エネルギーの供給ルート拡大の一例だね。和室にヴィンランド・サガあるから、暇なときに読んどいてくれい。ああ、ついでに要望のあった宇宙兄弟も買っとこうか。

話戻すと、普通は誰も時間と空間が関数になるとは思わないと思うけど、一般相対性理論はそれを繋いだ訳ですよね? 別々のディメンションと思われていたものを結合させ、「時空」という概念を生み出した。恐らく、熱と力を結びつけたのは、当時としては「時空」と同じくらいのインパクトがあったんでしょうな。「熱力学」の誕生です。

そう言えば、僕も昔熱力習ったとき、物理の先生があのP-Vグラフ使って、蒸気機関の価格設定してたとか言ってたな。確かに、P-Vグラフの面積は仕事の次元だから理屈には適うけど、これホンマかいな? 誰か、暇なときに調べて教えてくれ。

また逸れた。まあ、いいや。で、これについては、産業革命前後の戦死者規模を比較してみれば大体のことが分かるわけで。ちょっと前の授業の「映像の世紀」で見たと思うけど、ヒトラーの電撃戦と第二次大戦の総力戦見れば、弓とか剣とか槍とかでチャリンチャリンやってるの可愛い位じゃないですか? あれだよね。要は、エネルギーって「触ると痛くなるもの」だからね。痛くなるものが増える。自然界からエネルギーの供給を受けられるなら、これは戦争にはうってつけですわな。

では、この解放された力学的エネルギーの行き先がどこに向かうのか考えて見ると、これまた面白い話になる訳で、例えばフランス革命にしろロシア革命にしろ、絶対王政の崩壊と、民衆が手にしたエネルギー総量の相関性は……」

のように、政経と物理と化学と数学と世界史とマンガがゴチャゴチャに入ることです。

同じように、英語の授業が古文や漢文、口語文法と混じりますし、現代文の授業が、倫理や現代社会と混じります。狙ってやってるわけではないのですが、気がついたらそうなっていました。多分、私が大体全科目教えているので、何となく混じったのでしょう。

幸い、この点で怒られることはなく、好意的評価をされているようなのですが、あまりこういう形式で授業することないみたいですから、正直成績面への影響はどうなんでしょうね?

良いのか悪いのか良く分からんので、しばらくこの方向で行きますが、何か修正必要でしたら、内外問わずご意見お待ちしております。

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