不登校・引きこもりからの大学進学塾

不登校から大学進学を検討する場合

不登校から進学を検討する際に、しばしば話題となる項目、並びに、CARPE・FIDEMにおける注意事項をまとめておきました。参考までにご利用下さい。

■不登校からの大学進学の可能性について■

結論から言えば、不登校でも何でも、進学それ自体は誰であっても十分に可能です。高認などの必要資格を確保してさえいれば、不登校だからという理由で進学出来ないことはありません。また、高認試験も難易度は高くないため、人並みの能力があれば、取得自体も容易です。

大学進学までに必要となる期間■

不登校から大学進学を検討する際に必要となる期間は、個人の能力によって若干の変動あります。ただ、ある程度の目安は必要かと思われますので、CARPE・FIDEMにおける一例を挙げてみましょう。

~小学生から中学生の間に不登校になった場合、或いは中学範囲の学習が不十分な場合~

旧制七帝大系・医学部・獣医学部・早稲田大・慶應義塾大等の難関大学・学部へ進学するなら、約3年
その他地方中堅国公立大・中堅私大大学に進学するなら、約2年
大学であればどこでも良いなら、約1年

~高校生のときに不登校になった場合、或いは既に中学範囲の学習が十分な場合~

旧制七帝大系・医学部・獣医学部・早稲田大・慶應義塾大等の難関大学・学部へ進学するなら、1~2年
その他地方中堅国公立大・中堅私大大学に進学するなら、約1年
大学であればどこでも良いなら、特に学習の必要無し

■大学進学までに必要となる費用■

あくまで平均値ですが、CARPE・FIDEMにおいて、大学進学までに必要となる年間費用は、授業料や教材費、模擬試験費用等を含めて、一般には100万円前後、科目数の多い大学を希望する場合には、150万円前後です。

その他、特に進学を急ぎたいなど、個別授業をご希望の場合には費用も加算されますが、特殊な事情が無い限り、基本的には必要ありません。

■CARPE・FIDEMにおいて進学を検討する際の注意点■

最後に、CARPE・FIDEMで学ぶ際に知っておいて欲しいことを三点だけ挙げておきましょう。

1:決断するなら、極力早めに

基本的に、何歳であっても進学は可能ですが、当然若い方が学習効率も良いですし、進学後の適応もしやすいです。また、将来性のある「まともな大学」へ進学するには数年の勉強期間が必要となりますが、16歳~18歳という高校生の年齢で進学を決断すれば、多少の遅れがあったにしても、大筋普通の高校生と同じようなルートで大学へ進むことが出来ます。年齢的な若さもあるので、特に進学学部が限定されることもありません。

しかし、20歳を過ぎてから決断すれば、一回り遅れた形で進学することになります。勿論、対人関係の構築に自信があるならば、それでも大きな問題はありませんが、卒後の就職が不安定になるため、進学先の学部は、国家資格の取得が可能な学部に事実上限定されます。過去の事例から見るに、どんなに遅くとも、30歳までに決断する必要が出て来ます。

以上のような事情を考慮に入れ、出来れば10代のうちに、遅くとも20代の間に決断しておきましょう。賢い人ほど早く、そうでない人ほど遅い。判断力のある不登校の学生さんは、基本的に10代の間に決断しているという現実を知っておいて下さい。この辺の事情は、10年前から何も変わっていません。

2:未来を背負うことへのストレス耐性

CARPE・FIDEMでは、大学進学に必要な要点だけを厳密にピックアップして授業を行うと同時に、不登校の学生さんによくある「対人関係の問題」を解消しつつ学習を進めています。一方で、学習進度は通常の中学生、高校生が学ぶ速度の2~3倍速に達します。

また、過去の事例を見る限り、基本的には難関大進学者が多く、これからの時代で必要となる基礎教養力の養成、英語力の確保は必要十分であり、進学状況、並びに大学卒業後の就職状況は良いと言えますが、その対価として、在籍期間中はかなりの時間を学習に充てることになります。

以上のように、将来性と引き換えに、ある程度負荷のある生活を送ることになります。自分の人生に責任を取り、現実的に物事を考えられる精神的に成熟した方なら、この環境は非常の楽しく感じられるかも知れません。しかし、親に依存したままで自立しようとせず、何となく他人に迷惑をかけながら漫然と生きていたいと思っている人や、自分に責任の取れない人からすれば、この環境はただの地獄です。

CARPE・FIDEMで学ぶ際のストレスは、将来性との引き換えによって発生します。今、このストレスという負債を負ってでも、自分の将来を拓きたいと考えている方にこそ、ここは相応しいと言えるでしょう。CARPE・FIDEMで学ぶことを検討している方は、「未来を背負うことのストレス」に耐えられるようになった上で、或いは、「耐えようという気概」を身につけた上でお越し下さい。

3:自分の歴史に誇りを持って

最後の一つは単純です。

「これまでの自分の歴史に誇りを持て」

ただそれだけです。

CARPE・FIDEMとは、良くも悪しくも自身の人生に責任を持てる、或いは、これから持とうと考えている、自分なりの矜持(プライド)を意識した人間の集まるところです。そのため、これまでの過去をとやかく言うことはしませんし、暗い歴史があったにしても、それを追及することはしません。視線の先は、全て彼らの未来にあります。

そのため、

「自分はこんなにつらい過去が……」
「嫌なことばかりで……」
「○○のせいで俺は苦労して……」

のように、他人から慰めや同情を期待したり、責任転嫁を繰り返すような、品性の卑しい人間には相応しくありません。「同情にも責任転嫁にも意味が無い」と理解している賢い人は、こんな惨めったらしい話はしないものです。

マイナスっぽい歴史をプラスに転じることの出来る、利幅の大きい人間。そして、その利幅で、周囲の人々の手助けすら出来る人間。今、社会で求められている人物像とは、このようなものです。CARPE・FIDEMへの参加を検討している方は、以上のような最低限の時代の潮流を理解した上で、「学び」という方向性を選んでみて下さい。その先には、ちょっと面白い生活が待っています。

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