不登校・引きこもり相談問答集

「上があんな感じなので、ここの親の会の地方組織なんかは既にバラバラです。
方向性を間違えたから、皆どんどん離れて行ったんですよ。
引きこもりの長期化? 親達があんなことやってれば、長期化なんて当然じゃないんですか?」
とある若手支援関係者の話

引きこもり相談問答集1

 carpe・fidemの前身組織である八起進学校には、不登校や引きこもり経験者の卒業生が元当事者にワンフレーズで応対する「引きこもり質問箱」なるものがありました。偶然、それの復活を望む声が最近になって挙がりましたので、重複を避けて再掲載したいと思います。回答者はバラバラですが、先人の声の一つとして利用してみて下さい。



注:この質問箱は卒業生など、比較的若手の元参加者が担当している場合があります。そのため、話がややぞんざいになっている部分がありますが、特に修正などは加えていません。その点を了解出来る方のみ参照して下さい。

q1:長期化した引きこもりで、最も不利な人ってどんな人ですか?

a1:平たく言えば、何もしてこなかった人。

q2:高齢ヒキってどうなってる?

a2:どうにもならん。結局、「若いうちが華」ってことっぽい。

q3:株で一儲けってやばいと思う?

a3:そんなこと考えてるから、アンタの今があると思え。

q4:高学歴でないと、脱ヒキ不可?

a4:それはない。高学歴でも、何もしてこなかった奴は結局ゲームオーバーになってる。

q5:何して良いのか分からない。

a5:それが今の時代の無能者。今の時代は、やるべきことを自分で見つけられる奴が有能。

q6:劣等感が半端無い。

a6:そのままヒキってると、更に半端無くなる。いつかは決断が必要。早い方が、結局は楽。

q7:カウンセリングって必要?

a7:一度行ってみて、意味無いと思えば止めれば良い。大半の当事者は不要。すぐやめる。

q8:脱ヒキ出来ない家庭って貧乏なの?

a8:90%は関係ない。と言うか、おかしな方向に金を使った結果として、貧乏になった家庭は沢山ある。

q9:脱ヒキに金は必要?

a9:あれば有利なのは事実。でも、「金が無いから脱ヒキ出来ない!」ってのは、単なる無能。

q10:ダメな親ってどんな感じ?

a10:「自分」ってものが無い親はほぼダメ。新興宗教に逃げた親とかは論外。自前の哲学が無いから、出来合いの哲学に依存する。或いは、どうでも良いこだわりで、妙に子供を縛りたがる親もダメ。

q11:ダメヒキってどんな感じ?

a11:「●●のせい!」とか言ってるのは、既にダメ。30過ぎても同じことやってるヒキは、ほぼゲームオーバーっぽい。その後も結局変わらないことがほとんどだし、変わったとしても社会の側が受け入れなくなってる。

q12:ヒキには心理を気にするのが多い気がする

a12:それには事情がある。つまり、

ステップ1「そもそも社会の中で役立つ力を持たない」

     ↓

ステップ2「社会で上手く行かない」

     ↓

ステップ3「周囲から罵倒されやすくなる」

     ↓

ステップ4「気分が滅入る」

     ↓

ステップ5「滅入った『心』が気になりだす」

     ↓

ステップ6「『心』の問題をテーマにしたくなる」

     ↓

ステップ7「心理系ヒキが完成する」

ってパターンがほとんど。

q13:心理系ヒキってマズイの?

a13:ちょっとなら何も問題ないけど、いつまでも心理系やってると人生が終了する。30過ぎの心理系ヒキは、ほぼ終了してると考えて良いかと。

q14:心理系にはまらないヒキもいる?

a14:勿論いる。

q15:心理系ヒキとどう違う?

q15:心理系ヒキは、基本的に近視眼的にしかものを見られないことが多い。ステップ1がそもそもの原因にもかかわらず、ステップ5あたりをスタート地点にして「心理心理」を繰り返し、社会的能力が欠損している事実を見ようとしない。だから、いつまでたっても何も出来ない。逆に、非心理系はステップ1をスタート地点にしてるから、とにかく社会の中で生き残る力をつけようとする。結果、数年後にはただの社会人になってる。

q16:心理系にならないようにするにはどうすべき?

a16:あくまで、「心理的問題は結果論」と分けて考えること。これが出来るだけで、行動は随分変わる。

q17:今の時代の「力」って何だと思う?

a17:はっきり分かっているのは、頭が弱いと何も出来ない、ということ。取りあえず、「頭は力」。

q18:頭ってのは、学校の勉強?

a18:確かにそれもあるけど、学校の勉強はどちらかと言うと「何かを成し遂げるときの武器」に近い。学力が0だと、何の勝負でも負けやすくなる。しかし、武器ばかり持っていても、体力が無ければどうしもようない。

q19:その場合の体力とは?

a19:具体的に言うと、着眼点と実行力。結局、生き残るためにはお金が無いとどうしようもない。そのお金を稼ぐにはどうしたら良いか、どこにチャンスがあるのかを見抜くのが着眼点。そして、それを具体化するのが実行力。

q20:学校の勉強はどの程度までやれば良い?

a20:現実的には、そこそこの大学に合格出来る位の力があれば、大筋問題無い。過去の事例だと、取りあえずmarch(明治大・青山学院大・立教大・中央大・法政大)と呼ばれるラインが最低線っぽい。

q21:正直なところ、引きこもりって無能だから引きこもってるの?

a21:正直に言えば、全体的に見ると力の無い人が多いのは事実。とは言っても、全員がダメってわけではない。モノを考える力がある人は、多少引きこもっても社会に出る作戦を練ってるし、実際に出ていく。

q22:比率的にはどんな感じ?

a22:現状だと、1割はやり直して結構いい感じに上に進む。3割はやり直すけど、普通からやや下。残り6割はそもそも何も出来ないまま終わってる。

q23:うちの親って、クセが強すぎて困る。自分の勝手なこだわりを子供にも押しつけてくる。

a23:いるね、そういう親。役に立つこだわりならいいけど、コンプレックスが原因だったりすると、子供的にはかなり迷惑だね。でも、それを理由にして引きこもるのは違うと思う。

q24:ヒキ対象のカウンセリングとか、妙に宗教臭いのがあって困る。

a24:その意見は最近多くなってる気がする。自分の意思を持たない人ほど、そういうのに依存するようになる。カウンセリング依存は、新興宗教への依存と本質的に何も変わらない。

q25:脱ヒキするにしても、底辺労働しかないんじゃ、意味無くね?

a25:ダラダラと続けなければ良いんであって、働くこと自体は悪くない。働いたお金で有効度の高い資格を取るなり何なりして、そこから脱却するように努力するのが大切。

q26:引きこもり親の会の方向性が良く分からない。政治活動とかしてるんだけど、意味が分からない。

a26:親の会も色々あるから、それは仕方ない。「手遅れヒキの親の会」ってのもあって、そういうところはほとんど有効な対策が残されてないから、政治的に問題を解決させようって親が増える。恐らく、「方向性の分からない親の会」ってのは、その種の「親の会」だと思う。因みに言っておくと、「手遅れじゃない親の会」は、方向性きちんとしてる。行先はきちんと考えるべき。

q27:手遅れなヒキって、具体的にどうなってるの?

a27:親の死、或いは、実家にいられない状況になって社会の中に叩き出されるけど、社会性や体力などの欠如が原因で、どの仕事も出来ない状況に陥る、ってのが一つかな。

q28:他にもあるの?

a28:まだ叩き出されてないだけで、数年後にはそうなることが確定している人達。

q29:どうしようもない家庭って、どんな特徴がある?

a29:家族同士で責任転嫁の応酬ってのが目立つかな。

q30:そこから抜けるには?

a30:結局は、家族の誰かが「自分に責任がある部分は自分で責任を取ります!」っていう覚悟を持つことが第一歩。長期化事例って、家族の誰もが責任を放棄してるからね。

q31:それって、ヒキ自身についても言えること?

a31:そりゃそうだ。だから、「親が悪い!」って言ってる段階で、既に姿勢がおかしい。「自分が悪い!」って宣言出来るような人は、しばらくトラブっても上手く出てるよ。

q32:引きこもりって、いつまでも良くならないようなイメージがあるんだけど。ニュースとか見てても、どんどん平均年齢が上がっているし。

a32:それには、主に二つの事情がある。一つ目は、いつまでも解決しない失敗事例ばかりが紹介されて、成功事例が紹介されにくいこと。紹介されても、不安定な就労環境や、先行きの見えない話ばかりが出される。そうなる理由もきちんとあって、一番大きいのは、引きこもりを社会的問題にしたがる人達(この場合は、特に手遅れ系の親)には、極めて嫉妬深い、或いは、問題解決能力に乏しい人が多いって事情がある。

a33:良く分からない。

q33:彼らの子供は既に40過ぎとかだったりするので、最早まともな未来はほとんどない。よって、若手の成功例がどうとかよりも、失敗例の深刻さを語り、国や地方自治体を動かし、いかにして生活保護まがいのお金を出させるかに注力したがる。結果、手遅れ系引きこもりの話ばかりが出てくる。そもそも、「手遅れ系」の狙いは、「非手遅れ系」の狙いと本質的に違う。

a34:もう一つは?

q34:よく統計に使われるネタは、大規模な「親の会」のデータだったりするのだけど、そういうところほど、手遅れ系が集中する。手遅れ系は手遅れ故に何もしないし、何もしない引きこもりの状況が好転するはずがない。結果、統計上の平均年齢も上昇する。逆に、手遅れでない人達はそもそもそんなところ行かないし、個別に行動しているから、統計として出てこない。

a35:そういうデータばかりが強調されるということ?

a35:そういうこと。でも、これはある意味当然と言えば当然。一番切羽詰っているのは手遅れ系だけど、彼らに対する有効策なんか、現実的にはもう残ってない。よって、手遅れ系の親や当事者達からすれば、成功例なんて嫉妬の対象でしかない。若手の成功例なんていらんのよ、最初から。

q36:で、そのデータ強調の原因は、手遅れ系である?

a36:そういうこと。その辺は少し調べてみると良い。「引きこもりを社会問題として!」って叫ぶ親達ってのは、圧倒的多数が手遅れ系。彼らが引きこもりを社会問題化したがるのは、そうすることで自分達が利益を手に出来るから。と言うか、そうでもしないとどうしようもない位のところまで来てるってこと。一見すると良いことをやっているようで、どこかしら奇妙な腐臭が漂うのは、その辺の歪みがあるから。非手遅れ系の人達がこの手の親の会を避ける傾向にあるのは、この腐臭に気が付いているから。

q37:逆に言えば、一度引きこもっても、解決している人もいるってこと?

a37:そんなのは普通にいる。一部の手遅れ系ばかりが声高に叫ぶからそう見えているだけで、実際はもっと流動的だね。おかしな事例ばかりが強調される現状は、それ自体がおかしいと考えた方が良い。

q38:なら、親ってかなり責任大きくない?

a38:大きいよ。と言っても、親の全員が責任大ってわけではなくて、自分達が助かりたいがために、引きこもりの問題全体をミスリードした手遅れ系の親達の責任が大きいだけ。彼ら手遅れ系の親達の主張は、「親は悪くない!」「国は補助金出せ!」「引きこもりを社会問題に!」の三点セットがはっきりしてるけど、この背後にある実情をきちんと読み取ることが大切。今の当事者にとって、これは基本。

q39:結局、ヒキ当事者としてはどうしたら良い?

a39:それは単純。要点は「自力でお金を稼いで、生き残るだけの力を身につける」だけ。全ては、それが出来るかどうかの問題。

q40:他には?

a40:無い。取りあえずそれが出来れば、細かいことは後からついてくる。先人も大体同じだから、心配しなくて良い。