書籍の提灯記事なのですが、参考になる人もいるはずですので、消えてしまう前に紹介を。
新卒で商社に入った僕に、いま伝えたい事
「キズキ共育塾」さんは、CARPE・FIDEMの同業他社さんで、たまに私も面談に来られた方に紹介したりしています。記事の内容は、代表の安田さんのものです。
実際にお会いしたことはありませんが、なるほど、こういう経歴と考えで活動されていたのですね。見たところ、私とは全く正反対の生き方をされていたようですが、「自立」を基盤にされているところは、私も大賛成です。
因みに、同タイミングで以下の記事もありましたので、こちらも参考に。こちらも書籍の提灯記事ですが、話のネタになりますので、是非。
中退、引きこもり、貧困、発達障害…暗闇のなかの歩き方を支援する
ただ、一点だけネックがあるとすると、この話題はほぼ全て20代そこそこの若年層だけしかカバーされていない点でしょうか。
例えば、
>僕が経験者として、また、多くのひきこもりの若者たちと接してきて言えることは、彼らは決して「怠け者」ではないということだ。
の部分ですが、これはほぼ確実に違います。
引きこもり初期とか、不登校開始時は確かにそうなんですよ。大体が「怠け者」ではないですし、危機感も強い。しかし、胡乱な生活が続くうち、時間が人を完全な「怠け者」に変えてしまう。冷静に考えて、最初から怠け者とか人生急降下確定ですが、最大の敵は「時間」なんですな。
実際に見てみると分かりますが、長期化した引きこもりはかなりイイ感じに人格破綻していて、それの修正だけでお金も労力も飛ぶこと飛ぶこと。こうなったら、寧ろ放っておいた方が関係者全員のためだったりします。
記事に出てくるのは、まだ修正可能な若年層の話ですが、現実論が通用するうちに、生き方をきちんと変更出来る人は変更して欲しいですね。
結局のところ、どういう形であれ、個々人が精神的・経済的に自立することが最も重要なことだと思います。そういう意味では、非常に示唆に富んだ良い記事だと思います。
野球「Ecoさん、何すかその格好は?」
当日の出発が6時と早いため、前日から事務所とマンションで泊まり込みになっているメンバーが、車を運んで来たタオルandジンベエ姿の私を見て笑っています。
E「君、失礼だな。都会のオシャンティーズと違って、これが農村部での正装なんだよ」
映画「でも、そのままの格好で東京に来なくても良いでしょ?」
野球「いつもはスーツなのに」
E「黙りたまえ。ジンベエor作務衣and頭にタオルが、今新しい」
馬鹿話をしながら、明日の荷物をもう一台の車に運ぶべく、夜中の12時に一路豊洲へ。
野球「Ecoさん、見て下さい。ビルの合間に見える、あの赤い月!」
高速を流れるネオンサインと、ビルの明かりを横目に、野球君が叫びます。
E「不吉な……。我々のこれからの旅路を暗示しているようじゃの。事故が無ければ良いが……」
ジギング君の家の前で荷物を下ろして、野球君と「大学での彼女どうする」談義が終わると、素早く就寝。と言うか、この段階で3時間しか寝られないじゃないか。
E「明日は6時15分前に事務所集合な。到着したら、ボロ古民家の部屋を片付けて、ホームセンターで色々購入して、廃墟巡りの準備すっぺさ」
全員「うい~」
と言うわけで、0日目はこれにて終了!
30歳になったとき、この次の10年間をどのように生きようか、かなり真剣に悩んだ記憶があります。20代もかなり一生懸命生きてきたつもりでしたが、振り返って見れば、無駄も浪費も沢山あったことを痛感し、せめて同じミスはしないよう、最低限これまで以上のことをしようと決意したものでした。
そして今35歳。期間も折り返し地点を過ぎ、振り返ってみれば、出来たことは結婚と家の購入位です。確かに、一般にはどちらも大きな決断だったかも知れませんが、本当に5年(厳密には3年)も必要なことだったのかと、しばし黙考します。どちらも順調ではありますが、周囲を見てみれば、それはそれで当然のような気もします。
引きこもり業界にいると、人間の成長には差があるのだと痛感します。家にこもり続けると、全ての成長が停止し、子供のような大人が出来上がります。私よりも年上にもかかわらず、ギャアギャアと下品に喚き散らし、周囲を罵倒し、嘘をつき、見苦しい生き方しか出来ない者もいれば、私の半分程度しか生きていないにもかかわらず、周囲への配慮を忘れず、自分の成長を望み意見を求め、日々何かの飢餓感を感じながら成長している者もいます。
彼等の何が違うのか? 恐らく「経験」が違うのでしょう。
ダメな人とは、年齢年齢でこなさないといけない「ライフイベント」を何もこなしていない人です。エリクソンではありませんが、人間、時期ごとに行わないといけない課題があり、それを怠ると幼稚化する。発達課題を放棄する、場合によっては認知すら出来ない。それが前者の特徴です。
幸い、CARPE・FIDEMの参加者は後者のような、かなりの部分で「理解出来る」人達がほぼ全てなため、その点で苦労することはありませんが、仕事柄、幼稚園児みたいな大人に出くわすこともあります。学ぶこともせず、友人も恋人もおらず、仕事もせず、他人への配慮の1つも出来ない、それでいて、自己弁護だけは得意な人達です。
ライフサイクル毎に発生する課題は、しばしば面倒ですし、退屈ですし、場合によってはトラブルにしかならないこともあります。しかし、何となく自分の感情のままに、それを回避してきた人と、とりあえず先人の教えに従ってぶつかってきた人とでは、当然のように差が付きます。ただ、これの恐ろしいところは、毎日は小さな変化しかないため、良くも悪しくも評価がしにくい点にあります。
今の私は、過去の5年間に不満があります。しかし、それは変化が緩やかだったために実感が難しいだけで、本当はもっと自分を評価しなくてはならないのかも知れません。
これからの5年は、正直溜息が出るほど大量の何かを抱えなくてはなりません。しかし、その変化も緩やかですから、毎日きちんとすべきことをすれば、そこまで難しいことでもないのかも知れません。
高校時代からの親友から、先日連絡がありました。
「村君最近どう? 前話してた渓流釣り、今度行かない? うちの従業員でも、行きたがってるのいるからさ」
彼もまた、自分のライフサイクルの中で出会った貴重な資産です。なるほど、サボっているようでいて、高校時代の私は、やるべきことはやっていたのかも知れません。結果は、全て後になってから分かります。
「よし、行こうか。旨い酒と一緒に、魚と肉でバーベキューだな」
「いいね。奥さん放ったらかしで(笑)」
「お互いな(笑)。後で埋め合わせをしよう」
CARPE・FIDEMもまた、いつかどこかで、誰かのライフサイクルの一部となることを祈りましょうか。
一般的に、不登校や引きこもり経験があると、学習は通常よりも遅延していることが多いです。そのため、「急いで勉強して早く大学へ入学したい!」という気持ちが強くなるものですが、その際には少しだけ注意が必要です。特に、理解の遅い子は。
何かを学ぶときに、遅い子は焦って理解を速くしようとします。
「皆どんどん先に進んでる。自分も急がないと」
と感じるのでしょう。ただ、これは結構無理のある行為です。
気持ちは分からんでもないのですが、理解の遅い子が理解を速くしようとすると、何となく字面を流し読みするだけになったり、分かった気になっているだけで、結局どうにもならなかった、なんてことになりがちです。
学習速度を上げたい場合は、理解を焦る必要はありません。理解本体は学びの基本で、そこがいい加減になると、速く進めても結局元に戻ってくることになり、非効率です。理解速度は個人差があります。ゆっくりでも構いませんので、確実に進めましょう。
逆に工夫して欲しいのは、復習です。教える側から見ていて、最も効率の悪いパターンが、
憶える⇒忘れる⇒憶える⇒忘れる・・・・・・
です。これでは、どんなに賢い子でも意味がありません。
そこで、これを、
憶える⇒忘れる前に復習⇒憶える⇒忘れる前に復習・・・・・・
にして下さい。そして、復習は極力時間をかけず簡潔に、サラサラと手際良く繰り返し進めましょう。最初のうちは時間がかかっても、後になるほど時間がかからなくなり、最終的には復習しなくても頭に定着するようになります。それこそ、「流石にもう大丈夫だろ」と思えるようになるまで毎日繰り返すことが肝要です。
「学習を速くしたいなら、理解はゆっくりとで構わないから、復習は繰り返し行い、とにかく『忘れる』ということがないように」
「忘却」を恐怖するようになれば、大体何とかなります。
以下のURLでも紹介されていますが、CARPE・FIDEMは中々にボロい古民家を所有しておりまして、毎年色々と遊びのネタに使っております。
CARPE・FIDEM LLC専用保養所
昨年度の今頃も、千葉の古民家に皆で遊びに行って、大量のブリやヒラマサを釣りに釣りまくった皆々様方ですが、今年もまた、2月から勉強を続けて、いい加減数学に飽きてきた基礎クラスのメンバーを中心に、荒れ狂う太平洋の大海原に果敢にアタックする予定でございます。
去年は、参加早々皆環境に馴染んでしまったようで、春の釣り大会も和気藹々とした親睦会となりましたが、また同様に楽しい2泊3日となりそうです。ありがたいことに、卒業生のコペン君も代休を取って遊びに来てくれるとのことで、これまた古民家の修復が良い感じに進みそうです。
今回は活動時間が比較的長いため、行動パターンは大きく分けて、「太平洋海釣り組」と「古民家改修工事組」の2つに。釣り組が夕食の魚を釣り上げてくる間に、古民家修復組が大工仕事で家を綺麗に整えておく予定となっております。
今回の参加者は総勢14名で、何とも賑やかな課外活動になりそうですが、怪我をしないよう気をつけて行ってこようと思います。
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