不登校・引きこもりからの大学進学塾

Med.Aの医学部報告レポートその1 医学部受験の注意点(受験校決定編)

CARPE・FIDEMを卒業し、実際に医学部へ進学した「Med.A」君による「Med.Aの医学部報告レポート」をシリーズで公開します。医学部進学を検討している当事者の方は参考になさって下さい。

 

1:受験校のある地域

これは極端な例だが、自宅からの距離がまず第一といえよう。単純に自分の家がある県に受験する医学部があれば、入学後に研修病院の情報などを聞けるし、何かあってもすぐ実家に帰れる強みがある。六年間借家を用意せずに済むことを考えるなら、数百万円が浮く計算になる。また、今まで生活してきた地域で変わらずに通学が出来るので、大学生活という環境も、生活園レベルでは変化を抑えることが出来る。

ただし、親元や出身地から独立したい方は、将来勤務したい場所にある大学や、受かりやすい大学などを選択してみても良いと思う。

さて、大学がある地域に絡んで、現実を一つ。実際に行ってみれば分かることだが、ほとんどの地方国立医学部は田舎にある。記事を書いている者が東京出身なので、そう感じてしまっているだけかも知れないが、地方の方々、気分を悪くさせてしまったら申し訳ない。特に、大学のある地域、大学のある立地が「どの程度田舎なのか?」という点は重要だ。これは例えば、最寄り駅まで何分で、一時間に何本電車が来て、繁華街や市街地のような中心地まで何分かかるかなどである。因みに、筆者の地域は1時間に電車が1,2本程度である(笑)。

医学部は恐ろしく村社会で、どうしても同じ面々と毎日顔を合わせるため、息が詰まるような思いがしてくる。従って、物理的に外部とのアクセスが良いか否かは重要なテーマとなる。その辺の事情は、ツイッターなどで医学生に実情を聞いてみてほしい。個人的には、少なくとも外に開けた場所ではないと思う。

また、医学部では部活中心の大学生活が待ってるので、まぁ縦社会が待っている。授業と部活で医学部6年間が終わってしまったという先輩方も多いと思われる。アクセスのいい大学を選ぶと、趣味に没頭することもできるし、インカレに入ることもできるし、バイトも多くあるし、とにかく大学以外の場所と人に会える。これは、閉鎖的な医学部で生活していく中でとても重要なことだと実感している。

ただ、立地が良い大学は、往々にして偏差値も高い。ネットで受験を検討している国立大学のアクセスの良さを調べてほしい。

大体の受験生は、20代という感受性豊かな時期を過ごす場所を決めるのだから、本当に注意してほしい。ただ、地方の大学に行っても、暇なことにより勉強に集中できるのも事実だと思う。

 

2:進級の難易度

この項目を書くに際して、筆者も胃が痛くなる思いでいっぱいだ。進級しやすい医学部に行くことは本当に重要だ。今は、受験生の皆さんは受験勉強に勤しんでいて、とにかくどこでもよいから医学部に受かりたいと思っているだろう。筆者もそうだった。

ただ、医学部に入ったら勉強しなくてもオッケーと思っているそこのアナタ、間違いだとは断言できないけど、実際はかなり勉強することになる。これは、筆者の通う大学が進級の厳しい大学であることもあり、客観的な意見ではない可能性もあるのだが、進級の厳しい医学部にいる人間の一意見として聞いてもらいたい。

一方で、今でも進級が楽な大学も、まだあるらしい。医学部において進級に関する姿勢が各大学で違うのは、大学の各教科の教授に単位認定、つまり単位を与えるかどうかの権限が与えられていることに起因するのかもしれない。緩い先生が多ければ進級も楽だし、本試で100人中10,20人くらいしか通さない厳しい教授もいる。そんな教授は「撃墜王」として学生から畏怖される存在となる。

今の時代、各大学の医学部の進級の難易度はネットで検索すると出てくる。これは、概ねそうだというだけで、教授が異動したるすることもあるので、SNS等で受験を検討している大学の医大生に聞いてみるのも一つかも知れない。

 

3 再受験や多浪の場合は、現役生徒の差別がないかのチェック

まぁ、大学によっては黒いうわさもあるし、ネットで調べたほうが良いのだが、こればかりはネットの情報も少々不正確な気がする。一番は大学の事務の方に電話で聞いてみるのも一つだろうか。一生が左右されるので確かめたほうがいいかも。事務員の方に聞いても全然失礼に当たらないし、年齢関係なく受験生を取るつもりのない大学も存在してることも事実だろう。過去には、裁判にまで至った事例もあるので、気を付けて受験校を選ぼう。

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