不登校・引きこもりからの大学進学塾

不登校・引きこもり雑感16

 毎年必ず、在籍している誰かから「もっと早くにCARPEに来ておけば良かった」と言われる。「早くに知っていれば、現役で受験も終わっただろうし、無駄に悩むこともなかった」と。「今から考えれば、不登校期間の悩みは、ほとんどどうでも良いことだった」と。

 正直、「そんなこと言われても・・・・・・」が本音だけど、まあその子達の言いたいことも分からんでもない。やってみるまでは未知で怖いけど、やってみれば早々にケリがつくことも珍しくない。やって初めて、事の容易さに気付くのが普通だし、それはそれで仕方ないと思う。

 ただ、この「気付くまでの速度感」は人によりけりで、速いのもいれば、遅いのもいる。個性と言えばそれまでだけど、当然速い方が有利だし、遅い方が不利。遠慮無く言えば、遅くて良いことはほとんどない。

 認識の遅さが、致命傷になることもある。進学校出身の、医学部志望の青年(20代後半)。一度面談した際に、「まだギリギリ間に合うので、そろそろ動いた方が良い」とアドバイスしたものの、結局グダグダが伸びすぎて、既に30代半ばを越え、事実上その選択肢を喪失。

 本人はどうにかなると思ってたっぽいけど、どうにもならなくなった。プライド高そうだったので、高校性の下についてのアルバイトなぞ出来ないだろうし、親が死んだら野垂れ死ぬか、良くて社会に迷惑かけながら生活保護か。勉強の素質はあったのかも知れない。が、ここまで遅いと、最早どうにもならない。

 逆に、30直前まで動いてなかったものの、「経歴考えると正直微妙だけど、やるだけやってみよう」と話すとすぐに動き出し、二年足らずに医学部に入ってしまった卒業生もいる。元々心優しい性質のヤツなので、きっと良いドクターになるでしょうな。

 速い子は、アドバイスに対するレスポンスが非常に良い。無論、動き出す適切な「時期」というものはあるので、少しずれて動く可能性も十分あるし、それはそれで良い。少なくとも、人生捨てるレベルまで遅くならなければ、問題ないと思う。

 逆に、遅いのは文字通り「死ぬまで」動かない。理由は色々あるのかも知れないけど、社会に余裕が無い以上、正直理由なんて二の次三の次。社会は若い子にしか配慮してくれないし、無能なおじさんおばさんなんて、そもそも存在意義がない。社会を引っ張れる、人の助けになる存在になって初めて、おじさんおばさんでも、社会は存在を認めてくれる。

 若さは、タダではない。若さとは、どんなダメ親でもクズ親でも、必ず子供に与えてくれる「貯金」。手加減して貰えるうちに、その後の人生の備えを作るよう与えられた猶予期間に過ぎない。若さと言う名の貯金が無くなれば、ただ貧しいだけの中年・老年期が待っている。厳しいようだけど、これが現実の世界。

 若さを無駄遣いしてはいけない。無駄遣いの傾向があり、自分自身で「遅さ」を認識しているなら、そして、その危険性を少しでも感知しているなら、出来るだけ「速く」その性質を変えて欲しい。それが最終的には、自分のためだけでなく、確実に周囲のためにもなる。

“不登校・引きこもり雑感16” への1件のコメント

  1. XI より:

    「鉄は熱いうちに打て」ですね。コロナ禍もあり、20代後半でも真っ当な職歴なしだとやり直しが厳しくなっていますので、できるだけ速く不登校&引きこもりから脱出すべきですわ。

    やり直すなら、文系と理学系(数学、物理学、化学など)を選ぶのは論外。医療系(医師、薬剤師、看護師など)、工学系(特に、機械工学と電気・電子工学)に限られます。

    士業資格取得(弁護士、公認会計士、税理士、司法書士、社会保険労務士、中小企業診断士など)も、真っ当な職歴なしの20代後半以上なら目指すのを止めた方が賢明です。

    知人で、不登校&引きこもりの方でやり直しが出来た方がおりますが、皆、「勝てる戦略」を実行しました。

    コロナが終息しても、文系の需要は戻らないでしょうから、不登校&引きこもりの方がやり直すのはさらに厳しくなりますよね。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。

pagetop