不登校・引きこもりからの大学進学塾

不登校・引きこもり雑感17

 先日、行きつけのバーで、卒業生や在籍生数名と歓談。

 うち一人から、引きこもりという転落の始まり、その原因の究明に加え、解決に至るまでの流れを聞く。自身の至らない箇所も、転落に導いた者の存在もニュートラルに評価し、次の人生に続ける姿勢を見て安堵する。

 また別の一人からは、家業と自身の進路との整合性と、その発展可能性について相談を受ける。一人を好む彼の性格が、複雑かつ拡大する商圏のことを、同時に、少なからず家族経営の匂いの残る家業のことを鑑みれば、いかに不都合な産物であるか実感している模様。手持ちのカードの不利を知った上で、摺り合わせの方法を問うあたり、将来性を感じる。

 思えば、自分の出来ることも、もう随分少なくなった。場所を提供し、類似する人間を集め資金を提供し、各自勝手な成長を促す。卑怯や不誠実は糾弾するも、多少の失敗には目を瞑り、揺るがない人格の土台を養成する。

 安定の中で、随分自分も怠惰になった。放置しても回転する組織は、システムとしては完成度が高いが、運営する側の成長を阻害する。

 勝手に成長する青年達を見て、中年にもそれなりの奮起が必要と、ワイン片手にふと思う。

 

 

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