不登校・引きこもりからの大学進学塾

2024年度新規受付について

2024年春からCARPE・FIDEMへの参加をご希望の方へ

 関係者の皆様方には、日頃よりCARPE・FIDEM LLCへのご愛顧を賜り、まことにありがとうございます。

 現在、CARPE・FIDEM LLCでは2024年度開講予定講座の受付を行っております。今年度から新規参加をご希望の方は、以下を参照の上お申込み下さい。尚、大学受験理系基礎クラスは早い段階で埋まる傾向にあります。ご注意下さい。

 ご不明な部分は、「よくあるご質問」をご確認の上、お電話でのご相談をご希望の際には、

03-3524-7122(代表電話)

をご利用下さい。「お問い合わせ」からの個別相談も承っております。

予約受付中の講座一覧

講座名授業料授業開始日空き状況
中学範囲速習5,800円/時
(平均100,000円/月)
随時可能
大学受験理系基礎138,000円/月3月1日~
大学受験理系応用128,000円/月4月1日~
医学短期集中
(事前準備)
149,000円/月随時可能
医学短期集中
(スタ・イン)
298,000円/月~3月1日~
共通テスト国語35,000円/月3月1日~
共通テスト倫・政5,800円/時随時可能
少人数個別制5,800円/時随時可能
医療論文面接5,800円/時随時可能

新設教室の概観

新規参加・資料請求・お問い合わせ

 新規参加の方は、「新規参加希望」よりお申込み頂き、面談・見学・体験授業を経由し、特に大きな問題が無ければ正式参加となります。

 また、「資料請求」のお申込みや、「お問い合わせ」からのご相談も承っております。

 以上、ご確認下さい。今後とも、CARPE・FIDEM LLCへのご理解、ご協力賜りますよう、心よりお願い申し上げます。
 

CARPE・FIDEM LLC
https://www.carpefidem.com
〒101-0032
東京都千代田区岩本町1-13-5 SSスマートビル2階
Tel:03-5829-4023 Fax:03-6866-9455

2023年度冬期休業期間のお知らせ

 平素は格別のご高配を賜り、まことにありがとうございます。

 改めまして、2023年度冬期休業期間について、以下お知らせ致します。

休業期間:2023年12月29日(金)~2024年1月3日(水)

 尚、自習室は休業期間を通じ、全て通常通り開室しております。また、大学受験理系基礎・大学受験理系応用の授業は、参加者向けに追って連絡致します。

 ご不便をおかけいたしますが、何卒ご了承いただきますようお願い申し上げます。

「不登校には個別指導が良い」は本当か? ~不登校に理解のある先生が生み出す新たな引きこもり~

不登校生に対する個別指導の実情を解説します。

うちの子は、不登校後は長らく個別指導を受けて大学に入ったのですが、
それから大学に行かなくなり、昨年中退してまた引きこもりました。
よく考えたら、大学に個別指導はありませんよね・・・・・・」

大学中退の相談事例

 不登校業界にいると、「不登校の子が塾に行くなら、不登校を良く理解した先生による個別指導形式が良い」という、もっともらしい言説を度々目にします。

個別指導が普及した経緯と現状

 今でも基本的な状況は変わっていませんが、塾や予備校での指導と言えば、数の大小はあれど、大教室での集団授業が一般的です。学校の指導形式を援用しているのは明白ですが、現場感覚で言えば、「色々と模索はしているけど、他に上手い形式が見当たらないから」というのが正直なところでしょう。

 とは言え、現在に至るまで個別指導が全く無かったわけではありません。講師が家庭を訪問して学習を指導する家庭教師はその代表例で、学生側の移動負担も少なく、質疑応答が即座に行える点から見ても、家庭教師は理想的な個別指導の最たるものです。基本単価が割高になり、享受出来る家庭が少数で目立たなかったという事情から、その普及率は決して高くはありませんでしたが、学校外教育の一つとして、細く長く今でも存在し続けています。

 一方、費用面のネックもあり、大多数の家庭において、学校外教育は集団指導が一般的でした。高額な家庭教師をつけることの出来ない大多数の家庭では、マスプロ式集団指導の塾や予備校での学習を所与のものとして、中学・高校・大学の各種受験に備えていました。「家庭教師等による個別指導」=「お金持ちのためのもの」というイメージは、恐らく現在の30代以上では標準的な認識だと思います。

 その後、主に団塊ジュニア世代が経由したマスプロ式詰め込み教育への批判から、学習環境は段階的に小規模化が進みました。最近になって、学校の定員上限値が引き下げられたのは、個々人へのきめ細やかな指導と、教員の負担削減を期待してのことでしたが、市場原理の機能する塾・予備校業界では、一足先に同様の流れが発生していました。高学歴化に加え、少子化と高齢世帯からの生前贈与等が複合的に絡み、生徒一人当たりの教育単価が上昇基調に乗ったことから、多少のコスト高を甘受する環境が生み出されました。駅前の目につく塾・予備校で、家庭教師形式により近い「個別指導」の文言が踊るようになったのも、上記のような経緯があります。

集団指導と個別指導の根本的な違い

 以上のように、現在の学校外教育では、集団指導と個別指導が混在する状況になっていますが、両者は狙いとするターゲット層が根本的に異なります。

 実際に両方を受講すれば分かる話ですが、集団授業における情報は「講師→生徒」向きの一方通行で、逆向き要素が入るのは、せいぜい短い休憩時間での質問タイム程度しかありません。従って、不明箇所が発生したら自力で対処しなくてはならず、参考書で追加学習するなり、周囲の友人に聞くなり、ネットで検索するなり、何らかの主体的行動が求められるのが前提で、ぼーっとしていても問題解決に繋がる可能性はほぼありません。低コストというメリットと引き換えに、学習上の非効率というデメリットが発生し、そして何より、積極性と主体性が求められる形式で、途中で脱落すればサポートは無く、そのまま放置されるのが一般的です。よって、元々学習に得意意識がある、或いは、自主的な学習が苦にならない学生がメインターゲットです。

 一方、個別指導は、情報が「講師↔生徒」の双方向に行き来する交互通行であるため、問題の解消は適宜可能で、自ら主体的に何かを行う必要はありません。「先生、○○が分かりません」とその場で言えば、ほぼ全ての問題が解決します。参考書も要りませんし、友人に尋ねる必要も無く、ネットを使うタイミングも乏しいでしょう。高コストというデメリットはあるものの、学習効率の向上というメリットが発生し、同時に積極性も主体性も不要な形式です。仮に理解が及んでいなくとも、都度サポートが受けられ、放置されることはありません。よって、学習に苦手意識があったり、そもそも学習が嫌いな学生がメインターゲットとなります。

 個別指導は集団指導に比べて圧倒的に効率的で、学生側での手間が要りません。主体性・積極性0の無気力な子でも、最低限の学習を進めることが出来ます。

何故、不登校に対して個別指導が有効なのか?

 以上のような事情もあり、個別指導は、平均的な学校教育から落伍した群に特に有効性が認められています。学習速度に思考が追いつかない」「情報処理の優先順位が立てられない」「とにかくやる気が無い」など、何らかの学習トラブルを抱える学生に対し、講師側が逐次補完指導を行うことで理解度を高めることが出来ます。あまり良い例ではないものの、裏口入学等、不穏当な形式で入学した私立大学医学部生に対し、教授陣が高額の費用で個別指導するケースがありますが、これはその具体例と言えるでしょう。(総数は多くありませんが、逆に、先天的に高いIQを保持し、学校教育に退屈する飛び級前提の学生にも、少人数教育は有効です。)

 先にも述べたように、個別指導のメリットは、講師によるきめ細やかな指導と配慮にあります。不登校は必ずしも学業不振を伴うわけではありませんが、学校環境で何らかのトラブルを抱えた不登校経験者にとって、低リスクで学習に向き合える環境は望ましいものであり、その意味では個別指導の意義は馬鹿に出来ません。不登校当事者にとって、個別指導は確かに有効な選択肢です。

 実際、CARPE・FIDEMにおいても、開業当時から以下のような講座を用意しており、毎年多くの受講希望者が集まります。この点だけ見ても、個別指導の有効性とそのニーズは、決して否定出来るものではなく、不登校当事者への教育環境において、個別指導は必要不可欠なものとなっています。

参照:少人数個別制講座

何故、不登校にとって個別指導は危険なのか?

 その一方で、私は兼ねてより不登校当事者における個別指導の危険性を発信し続けています。

 個別指導は、不明箇所を随時解消し理解を促し、学習を効率化する上では何ら問題無いのですが、集団指導と異なり、講師が適宜配慮する「上げ膳据え膳」形式ですから、学生側が積極的・主体的に行動をおこす必要がありません。集団指導なら、授業が理解出来なければ近場にいる優秀な子に質問し、そこから交友関係を広げることも出来ますが、個別指導ではそれが見込めません。

 ここ数年は特に、

「不登校の子供が個別指導塾に在籍しているが、塾にいる間は、担当の先生以外とは誰とも会話しない。このままで良いのか悩んでいる」
「学校に行っていないので、せめて塾では友人を作って欲しいのだけど、他の子達との交流が無く、交友範囲が広がらなくて困っている」

という話が、CARPE・FIDEMの相談窓口にも定期的にやって来ます。

 このような相談から見ても、学校環境の存在しない不登校当事者にとり、コミュニケーション面での発育と個別指導との相性は、決して良いとは言えません。学習面での進捗に特化しているが故に、学校のような集団指導環境と併用しないと、社会性や交友関係の広がりに支障を来します。特に、大学進学後は友人関係が単位取得上の重要な要点となるため、社会性と交友関係の乏しさは、大学での留年確率にダイレクトに直結します。

 同時に、その「上げ膳据え膳」がいつまでも続く訳ではありません。小学校~高校程度なら、そのような選択肢も比較的豊富ですが、大学入学後も個別指導が期待出来るわけではありません。個別指導という特殊空間は、あくまで期間限定的なものに過ぎず、当然のことながら、社会人後の個別指導など、特殊な事情を除いてあり得ない話です。短期的な躓きに対し、パッチを当てて解消するには素晴らしい形式ですが、それに依存するようになると、その後の教育環境に耐えられなくなります。

「中学から不登校で、不登校向け個別指導塾に入りましたが、大学からまた行けなくなりました。授業についていけてないようです」
「不登校支援の個別指導を受けて大学に入学しましたが、授業で一度躓くと、そこから立ち上がれなくなり、退学しました」
「個別指導で上手く行っていたので、勉強が得意だと思っていたのですが、大学での集団授業で周囲の子達を見ていると、自分の場合は、ただサポートが手厚かっただけだったのだと気付かされました」
「大学での勉強って、友人付き合い無いとマジで詰むんですね。受験まで個別ばかりで、友人の作り方分からなくなってて・・・・・・」

 これらの声は、個別指導という「理想的」な環境が故に、主体性・積極性の要素が停滞した結果、友人関係の再構築に失敗し、身近な環境にサポーターがいないと何も出来なくなってしまった哀れな不登校当事者の末路と言えるでしょう。

個別指導依存で陥る結末

 不登校における個別指導で最も恐ろしいのが、大学中退です。例えば、高校から不登校で個別指導を受けて大学に入ったとしましょう。個別指導は割高なため、家計における受験関連費用は、この段階で大筋0となります。その後は、大学の入学金や授業料等が重なるため、教育にかける費用は当然目減りします。

 無事大学を卒業し、就職して自立すれば何も問題は無いのですが、大学中退となると、状況は暗転します。教育にかけられる予算は既に払底しているため、大学進学での挽回は既に不可能となっており、さりとて、就職の道は大幅に狭くなります。不登校・引きこもりからの社会復帰において、大学進学は非常に有効な手段なのですが、中退してしまうと虎の子も失われているため、次の打つ手がありません。起業や飛び級他、余程の事情が無い限り、不登校からの社会復帰において大学中退は一番やってはならないことです。

 当事者サイドの話を聞く限り、個別指導の問題点は、積極性・主体性の低下と、それに伴う対人関係構築能力の喪失にあります。学習面での効率は上昇し、進学は出来るものの、「担当講師以外とはほぼ会話しない」という閉鎖的空間が故に、それ以外の能力値が低下し、結果的に大学で必要となる能力が不足して、退学に追い込まれています。これでは、何のための進学か分かりません。

 日本は自他共に認める先進国であり、福祉国家ですので、弱い立場への救済意志は、遍く浸透しています。ただ、それも無条件・無制限で全員に提供出来るサービスではなく、最終的には個々人の一定以上の強靱さが必要となります。10代なら、社会復帰の一手段として上げ膳据え膳も有効ですが、20代30代にもなって同じことを要求するような人間は、今後どの時代であっても必要とされないでしょう。

 これは不登校でも引きこもりでも同様で、何らかの事情で躓き、そのときは脆弱だったとしても、成長して強く逞しくなり、周囲を支えるようになって初めて一定の評価たりえると私は考えています。そのため、脆弱を強靱に転換出来ない指導は無価値であり、個別指導への依存は、この無価値の一つであると考えています。個別指導が悪いわけではありませんが、そこへの過剰な依存は、当人の能力を押し下げ、家計の体力も奪い、最終的には惨めな引きこもりの再生産に繋がっています。

個別指導は「入口」だけにしておくこと

 以上のように、個別指導は学習面での有効性は高いものの、主体的・積極的な調査作業や、対人関係の構築、不利な環境での試行錯誤といった、社会一般で必要となる基礎能力値を奪うため、部分的利用や、導入での活用は問題無い一方、依存が進むと、10年以内に何らかのトラブルを併発する可能性が高くなります。利用する場合には、極力学校環境と同様の集団授業をメインとし、あくまでサブでの補完目的を目安とすると間違いがありません。

 上記のような事情を回避する目的もあり、CARPE・FIDEMにおいては、最初期は個別対応の比重を多めにして、段階的に集団授業の比率を増やしながら、「学習効率」と「人付き合い・社会性」の涵養バランスに注意を払っています。集団授業は個別指導よりも割安で、コスト面での負担も減るため、不登校当事者と家計の両面においてメリットがあります。経験則的には、最低でも集団:個別=1:1にまで持ち込めれば、大学進学後の懸念は大筋解消されます。集団指導を利用して友人関係を、個別指導を利用して学習効率を確保するのが、現段階での不登校教育ではベストです。

参照:大学受験理系基礎講座
参照:大学受験理系応用講座

 不登校からの復帰で必要なのは、学力だけではありません。寧ろ、不登校経験者であるが故に、力点を置くべきは、学力以外の要素かも知れません。不登校から大学進学を検討する際には、この点を必ず念頭に入れるようにしましょう。

不登校・引きこもり雑感21 ~2023年度通信制・定時制高校の卒後状況~

不登校と通信制・定時制高校の実情に関する寸感です。

 今日は、たまたま通信制・定時制在籍の子達の授業をしていたのですが、何と言いますか、本当に進路状況ズタボロですね・・・・・・。

 通信・定時系ではかなりマシな方の学校ではあるのですが、やはり不登校経験者が多いらしく、大学進学は3割あるかどうかで、その大半がFラン。理系希望者は2名しかおらず、他は私大文系。底辺私文は、突撃営業部隊の「ソルジャー人生」が大筋で確定していて、経験則上、不登校経験者で営業に順応出来るのは3割もいません。退職後はニートか、良くてフリーターでしょう。卒後進路未定が20%近くおり、実質全てニートとのこと。残りは、学科無試験の専門学校。

 東京近辺で見るに、最近の定時・通信制卒業の50%は、最終的に全く仕事してないと思います。卒業してても50%ですから、途中で脱落した事例は推して知るべしで、定時・通信の闇の深さが見て取れます。(因みに、ちょっと東京から離れると就職状況30%切ってるようです。)

 ただ、これは現場の先生が悪いわけではないんですよね・・・・・・。話聞くに、本当に良くやってらっしゃると思いますよ、この状況で。確かに、変な先生もいるにはいますが、大多数は限られたリソースで、生徒のためを思って活動されています。

 とは言え、通信や定時では、やれることにも限界があります。特に就職面はかなり弱く、低偏差値でも伝統的に就職に力を入れている地場の全日制高校とは勝負になりません。私がかねてより「中・低偏差値高校の学生程、不登校は危険」と言っているのは、この要素があるためで、大学進学を利用して一流大に合流可能な有名進学校の不登校とは、根本的に状況が異なります。

 個人的に問題だと思うのが、このような事情を知ってか知らないでか(まあ、100%知ってると思いますが)、無責任に不登校を推奨する不登校新聞とか、通信制をヨイショする引きこもり業界のS教授のような人達。先日も「不登校の主な原因はいじめと教師だ!」とか言って、文科省のデータ(令和4年度児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査結果概要)に食ってかかって記者会見してましたが、そんなの9割方嘘ですよ。

 現場の子達の話聞いてみれば分かりますが、今は特に理由のない不登校(「マイルド不登校」)が過半で、いじめ・教師との不和は、不登校新聞に非常に好意的なデータ(令和2年度不登校児童生徒の実態調査 結果の概要)でさえ3割切っており、学業不振やゲーム、SNSにハマって生活が破綻したり、「特に理由ないけど、学校めんどくさいから」が主流派。現場意見と合わせ、かなり好意的に見ても、実際のいじめ・教師絡みは、上記2データの中間10~15%前後というのがせいぜいだと思います。

 10年以上前ならいじめ由来も理解出来ますし、私も首肯出来ますが、「不登校の主な原因は、いじめと教師!」なる短絡的主張は、今の現場を見てないからこそでしょうね。不登校増やしたり、ヤンキー叩き学校教師叩きしてれば、色々な要素で利益が増える人達なので、ポジショントークとしては正しいのでしょうが、ここまで来ると流石に悪質ではないかと。

 いじめも0ではないので、全否定はしません。が、不登校新聞やS教授のような、左翼系人権屋の論理で無思慮に増加した不登校経験者は、既に労働市場で否定されて久しく(要は、学力も体力も何も無いので、仕事で使い物にならない)、今後も否定され続けるでしょう。

 彼等が否定されようと、不登校新聞もS教授も全くダメージは負いませんし、寧ろ不登校を支える救世主のような扱いになると思います。ただ、その足下には、学も無く経験も無く、金も体力も何も無い元不登校が引きこもり化して、実家の床に転がるだけ。これだけ無能力者を量産して、それを「子供達のため」なんて本気で言っているのですから、ちょっと正気を疑います。

 現在の不登校当事者の話を聞いていると、不登校を増加させている主な原因は、不登校新聞やS教授のような不登校・引きこもり推進論者で、彼等の作り出す「不登校でもOK。心配要らない」「不登校でも未来は明るい」的な空気こそが、昨今の不登校増加の元凶だと良く分かります。「『不登校でも大丈夫!』ってエライ先生の記事があったから、学校サボってもいいか~」のような空気が学生の間に蔓延してきており、それが着実に家庭と学校の負担になっている。

 最近私が見た中で最も酷かったのは、都内私立高校の案件で、「何となくSNSで夜更かししてた子達が、まとめて生活リズム破綻で不登校になり、クラスの25%が不登校」という状況。いじめも何も無く、先生も優しい良き理解者でコレですからね。因みに、至って普通の全日制高校で、底辺校でも何でもありません。

 煩い話だと思われるでしょうが、不登校は確実に能力低下しますし、通信制や定時制の卒後状況は悪いです。そこから上昇するのは、一部の特殊な事例だけで、大半は人生投げることになります。

 以前も掲載しましたが、「いじめ」「劣悪な学校環境」「怪我・病気」「家庭の不和」以外での不登校は絶対に止めましょう。「不登校でも大丈夫」なる甘い言葉には、背後に厄介な事情があります。甘い言葉に唆されて、馬鹿を見るのは自分です。くれぐれも気をつけて欲しいと思います。

不登校・引きこもり雑感20 ~上がる不登校と下がる不登校~

コロナ以降顕著になっている不登校格差に関する寸感です。

 来年度使用(一部は今年度から使用)の教材が次々に届いていますが、何だか今回の改訂は要求度上がりましたね。昔は、ゆとりだ何だという時代もありましたが、今はどう見ても真逆の流れで、今後も加速しそうな勢いです。

 特に気になったのが英語の文法。以前は高校1年の範囲だったものが中2に降りてきて、最悪中3でカバーしないとアウト。知識関係も、ざっと見ただけで2.5倍になっていますから、指導現場も本格的に変わってくると思います。数学も純増で、理科は難化傾向が続いている上、新科目「情報」も入ってきます。上下格差が更に開くことは、ほぼ間違い無いでしょう。

 しかし、現在完了進行形は、元々現在完了理解していればさして問題無いので、中学2年でも構わんと思うのですが、使役動詞・知覚動詞や間接疑問を中学2年に入れるのは、標準的な進学校ではちょっとキツいのではないかな? 鉄緑が当たり前の御三家とかなら、特に何でも良いでしょうが。

 経験則ですが、使役と知覚はゴッチャ(原型不定詞・現在分詞・過去分詞の分類)になりやすく、これは、大学時代にアメリカ人の教授が「てめえら日本人は、何で使役と知覚混ぜてんだゴルアア! 別モンだろクソがああ!」とブチ切れてた位ですから、かなり根の深い問題な気がします。自分は「当たり」の先生から教わったので困ったことは無いのですが、確かに教科書見ると、混じって当然みたいな構成になっています。また、間接疑問は、名詞節の概念がいい加減だと、かなり明後日な英作文になります。

 授業のときは「絶対に知覚と使役は混ぜんなよゴルアア!」「名詞節は絶対に憶えろよブルルアアア!」と説明しており、CARPE的には特に問題になってないものの、結局アレは文型の認識が固まってないとアバウトになりやすいですね。特に現在分詞と過去分詞については、OC間のSV関係とOV(S)関係が取れてないと、只の暗記ゲーになって、後で本当に苦労します。中3でもう一度学習する仕様のようですが、進学校の現場はちょっと混乱しそう。

 中3も、高校1~2年の範囲がこれまで以上に降りてきていることから、上位校の子達は、中3の15歳でも共通テストは大筋問題無く読めるようになる気がします。ざっくり3年早い計算ですか。優秀よね。

 それにしても、不登校だと、通信とか定時制が標準的な選択肢になってますが、本当に気をつけた方が良いですよ。特に、有名進学校から不登校になった場合は、とりあえず塾なり予備校なりで学力確保して、元高校の同期と同じレベルの大学を維持して下さい。どこかでコラムにまとめますが、ここでの人生分岐は、後もずっと尾を引きます。

 一応、不登校や引きこもりは色々と対処されているように見えますが、大多数は相変わらず棄民扱いで、「不登校でも大丈夫」「通信制でも問題無い」なんてのは99%嘘です。他に選択肢が無いので、仕方なくそうなっているだけで、抜本的な解決にはなっていません。別に不登校を選んでも通信制を選んでも構いませんが、それでOKという話ではありません。自分の未来ですから、知識なり経験なり、足らない要素は随時回収するようにしましょう。

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